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知って得する歯の健康雑学

8020運動で好きなものを食べよう!

食べることは生きることに直結します。そして家族や友人と楽しく食事することは、体とともに心の健康維持にもつながります。
充実した食生活には、なんでも自由に食べることが重要です。
食べ物の硬さ・大きさにかかわらず、なんでも好きなように食べるには、
20本以上の歯が必要だとされています。

食事中の女性

「8020運動」ってご存知ですか?

「8020運動」とは、厚生労働省と日本歯科医師会が提唱し推進してきた、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。2016年の歯科疾患実態調査(※)では、80歳のうち約半数の51.2%が20本以上の歯を持っていると報告されています。

「8020運動」の重要性

自分の歯でなんでも物を噛むことの重要性は、年齢を重ねるにつれて上がっていきます。歯の病気予防はもちろんのこと、消化を助けたり脳を刺激したりと、お口の中に留まらない効果を期待できます。

肥満防止

よく噛むことで満福中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎます。

滑舌の発達

咀嚼により口、舌、あごの筋肉が鍛えられ、はっきりした滑舌・発音になります。

脳への刺激

口の中の感覚は繊細なため、噛んで刺激を受けることで脳が活性化します。

虫歯・歯周病予防

よく噛むことで唾液が分泌され、唾液の細菌の働きを抑える効果が発揮されます。

消化を助ける

物を細かく砕くことと、消化作用もある唾液とよく混ぜ合わせるためにも噛むことは欠かせません。

日本人の歯の平均本数は…

成人の歯の本数は32本、親知らずを除けば28本です。40代から徐々に歯を失う人が多くなり、50代は2~3本、60代は4~6本、70代は8~10本が、平均して失われていきます(※)。
年齢が上がるにつれて歯を失う本数も増えていきますが、その失う原因の多くは虫歯と歯周病です。80歳までに20本以上の歯を守るためには、これらの病気を予防することが肝心です。

8020を達成するためにできること

笑顔の老夫婦

将来も好きなものを食べ、充実した食生活を送るためにはお口の健康を守らなくてはいけません。「80歳なんて先だし、まだ気を付けなくてもいいか」と油断せず、若いうちからお口の健康維持に取り組むことが大切です。

できること その1毎日のお口ケア

虫歯と歯周病の原因は、歯垢(プラーク)に潜む原因菌です。
毎日行う歯磨きやデンタルフロス・歯間ブラシなどのケアを行いましょう。

できること その2定期的な歯科検診

毎日のケア同様、定期検診も欠かせません。自分では気づかなかった磨き残しを専用の機器で除去し、
より質を高めるための歯磨き指導を衛生士が行います。

できること その3歯並び・噛み合わせの調整

歯が斜めに生えたり重なったりしていると、歯ブラシが届かない隙間ができてしまいがちです。
歯並びや噛み合わせを整えることで、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。

※[参考資料] 平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要 – 厚生労働省